早期リタイアをしたいが資産の目標額が遠い。いつまでたってもなかなか貯蓄が増えない。そんな悩みを抱えていませんか?
この記事ではFIREに必要な金融資産を劇的に引き下げ、さらに収入の安定化ができる方法を説明します。
その方法は、パッシブインカムの源泉を増やす事です。
私自身、金融資産の運用だけでは生活費を賄うことができませんが、この記事で説明する方法で2024年7月に現在の会社を退職してFIRE民の仲間入りを果たす予定です。
この私自身の経験を踏まえてお伝えしていきます。
- 金融資産以外からのパッシブインカムを得よう
- 金融資産以外からのパッシブインカムの威力
- パッシブインカムで金融資産の必要額を減らす
- 資産運用の元本は取り崩さないのだからないのと同じ
- パッシブインカムのもう1つのメリットはリスクヘッジ
- まとめ
金融資産以外からのパッシブインカムを得よう
FIREを達成するには放っておいても半自動的に入ってくる収入であるパッシブインカムが必要です。パッシブインカムが生活費を上回るからリタイアできるわけです。
パッシブインカムを資産運用のみから得ようとすると、どうしても多額の元手が必要になってしまいます。そのため、FIREやセミリタイアはお金持ちのものというのが常識になっています。
しかし、パッシブインカム、つまり半自動的に収入が得られる仕組みは資産運用に限らないはずです。
筆者になじみのあるパッシブインカムの源泉を例として3つ挙げます。
- 電子書籍
- ブログ
- Udemyの講座
このような金融資産以外のパッシブインカムの源泉を育てることによって大幅にFIREなどに必要な金融資産の元手を大幅に引き下げる事ができます。
金融資産以外からのパッシブインカムの威力
金融資産以外からのパッシブインカムがいかに強力であるかについて、電子書籍を例にとって説明します。
Kiindle電子書籍にかかる時間と得られる収入
例えばAmazon Kindleストアで電子書籍を出版する場合、一冊あたり平均で毎月およそ2000円程の収入が目安となります。この金額は初心者でも十分に達成が可能な手堅い数字です。一冊の文字数が2万文字だとすると、1時間で1000文字書ける人ならば20時間で執筆できることになります。
執筆以外の細かい作業*1に10時間かかるとすると合計30時間で出版できます。
平日は1時間、土日はそれぞれ3時間ずつを費やせば3週間で一冊の計算です。
Kiindle電子書籍と金融資産の運用益との比較
「たった月収2000円なんて!」と少ないと感じましたか?それでは本当に少ないか検証してみましょう。
月収2000円なので年間での収入は24,000円です。もし配当利回り3%、税引き後2.4%*2の株式配当を得るなら100万円の元手が必要な金額です。
ということは、1冊の電子書籍を出版することは収入面では資産運用の元本を100万円増やすのと同じ価値があるということです。
100万円を貯めるのにどれくらい時間がかかるでしょうか?仮に毎月の給与の中から5万円を貯蓄に回す人であっても20か月もの年月がかかってしまいます。
20か月(約80か月)と3週間ですから、25倍以上の速さで達成するのと同じだということです。しかも毎月5万円を給与から捻出することなく収入アップができたわけです。
給与から5万円捻出×20か月 or 3週間で電子書籍1冊
⇒もちろん電子書籍に軍配
パッシブインカムで金融資産の必要額を減らす
金融資産以外のパッシブインカムの源泉を増やしていけば、金融資産の元本として用意しなくてはならない種銭は大幅に減らせます。たとえば生活費として20万円を稼がねばならないとします。年間だと240万円です。税引き後2.4%の配当金で賄うならば1億円もの元手が必要となります。
もし、電子書籍を上記のペースで1年書き続けたとすると、3週間で1冊ですから18冊書けることになります。すると、月収としては2000円×18冊で36,000円となります。
他のパッシブインカムの源泉も育って、ブログから毎月1万円、Udemyの講座から2万円を得られるようになったとすると、資産運用以外のパッシブインカムだけで66,000円となります。
生活費が20万円なので残りの13万4000円の部分だけを金融資産の運用益で賄えばよいことになります。
13万4000円は年間で160万8000円です。
税引き後2.4%なら元手は6700万円となります。1億円に比べれば3300万円も必要な元手が減っており、現実味を帯びてきました。
もちろんパッシブインカムからの収入が増えるほど必要な元手は減っていきます。
いかがでしょうか。
パッシブインカムを増やしていくことでFIREやセミリタイアに必要な元本は大幅に減らせるのが納得ではないでしょうか。
パッシブインカムを増やすことはFIREとまではいかなくても老後の収入源としても有力です。この記事を読んだあなたにはもはや「老後2000万円問題」は存在しません。
資産運用の元本は取り崩さないのだからないのと同じ
資産運用の元本は配当金などの収入を得るためにあります*3。元本を取り崩さないのであればこのお金は使わずに一生を終えるので無いも同然です。「取り崩して使えないが収益を生む」という点では電子書籍などのパッシブインカムでも金融資産からのパッシブインカムになんら劣らないことを意味しています。
パッシブインカムのもう1つのメリットはリスクヘッジ
資産運用以外のパッシブインカムの源泉を持つことは他にもメリットがあります。それは収入減に対するリスクヘッジです。
手堅い運用をしていたとしても資産運用からのパッシブインカムは景気や社会情勢などの外部要因に左右されます。簡単に言うと会社の業績によって配当金が減る可能性があるという事です。
収入減によって生活が成り立たなくなるようであれば安泰なリタイア生活とは言えません。
だからこそ資産運用とは関連のないパッシブインカムの源泉を持つことで資産運用の運用益が減った時のインパクトを抑えることが非常に大切なのです。
リスクヘッジのメリットがあるため、資産運用だけで生活費が賄えるほど元本がある人でもパッシブインカムの源泉を増やす価値はあると言えます。これは当然銀行や証券会社では教えてくれません。
まとめ
以上、FIREに必要な資産運用の元本を減らす方法について解説しました。- 金融資産以外からもパッシブインカムを得られる
- パッシブインカムの源泉を増やすことでFIREに必要な資産額が大幅に減らせる
- 金融資産の元本はどうせ使わないのだから収入目的なら電子書籍などのパッシブインカムでよい
- パッシブインカムは資産運用のリスクヘッジになる
パッシブインカムの源泉を増やすことでFIREをぐっと身近に引き寄せましょう!
私の書いたベンジャミングレアムの賢明なる投資家の解説が電子書籍になりました!Kindle Unlimitedで読み放題です!