2024年7月退職、FIRE民への仲間入り予定のゆんのブログです。

資産形成やFIRE後の生活、人生を充実させるための方法について発信していきます。

高すぎるバンクーバーの家賃に疲弊しない考え方

家にお金がかかることを表すイメージ
家賃が高いのが悩みの種

私は2024年9月からバンクーバーに親子留学をする予定です。


2024年3月本記事執筆現在バンクーバー近郊で家を探しています。何といっても悩みの種は家賃が高いことです。


YouTubeやブログでもバンクーバーのデメリットを上げると家賃の高さが必ず挙げられます。食費や自動車保険、ガソリン代などあらゆる物価が高いバンクーバーで留学中の収入と支出のバランスを考えるとつい気持ちが滅入ってきがちです。


そんな状況の中で私は「何のための人生じゃ」というマインドセットにたどり着きました。だいぶん気が楽になりましたので、バンクーバーに移住を考えている者の家賃が高いと感じている方の参考になればと思います。


本記事はバンクーバーのおすすめ地域や情報を説明したものではなく、家賃と言う出費そのものをどうとらえるかという事について私の考えを述べたものです。


また、私は2年間の在学を経たのちに現地就職を目指し、就職できなければ帰国する予定です。よって2年間限定の家賃の考え方です。このくらいの期間の親子留学を考えている方にとっては参考になるのではないでしょうか。

時間とは人生そのもの。家は人生の大半を過ごす場所

モモで有名な童話作家のミヒャエル・エンデによると時間とは人生そのものです。時間を節約すると人生自体が細っていってしまうと彼は説いています。だから時間は節約するのではなく大切に楽しもうというのが彼の考え方です。


家と言うのは人生のかなり多くの部分を過ごす場所ですよね。寝るのは家ですし、出かけているとき以外は家にいるわけですから家にいる時間が長いということは人生を過ごす場所の多くが自宅という事です。


つまり住む家を決めるというのは人生を送る場所を決めると言っても過言ではないのです。


やるべきことは節約ではなく最適化。節約は人生をしぼませる。最適化は人生にメリハリをつける

時間は節約すると人生自体が細っていくというのがエンデの考え方でした。


私はお金にも同じことが言えるのではないかと思います。


節約しているとなんだか精神がすり減ってきませんか?節約すること自体目的になっていつのまにか節約する思考自体が癖になってしまい、常にケチ臭い考えしかできなくなってきてしまっていませんか?


あるいは欲しいものややりたいことをお金の節約のために我慢するのは精神的に苦しいものです。


使うためのお金なのに節約することで精神的に疲弊するなんて本末転倒ですよね。何のためのお金なの?そもそも何のために節約しているの?と言う話になってしまいます。


私はお金は節約するというより、使い道を最適化すると考えるのが良いと思っています。人生を豊かにするものに優先的に対価を払う。投資をする。そうでないものは後回しにする、ということです。


家賃の予算を500ドル上げるという決断

さて、家は人生を過ごす場所と言っても過言ではないことと、お金の使い方のコツは節約ではなく最適化と言うことを説明しました。


するとおのずと、家にお金を払うことは優先順位が高いという事になります。節約などと言っている場合ではありません。


そこで私は家賃の予算上限を500ドル引き上げることにしました。具体的に言うと4に家族で住める家を月々2500ドル~3000ドルの家賃で探していたところを、3500ドルまでに広げて探すことにしました。


するととてもたくさんの物件が対象になってきました。


3000ドル以下だと寝室が1つしかなかったり、2つあってもかなり狭かったり、治安的に好ましくないとされている地域であったりと、小学生を含めた家族4人が安心で快適に暮らすことができる物件を探すのは非常に困難でした。


例えば1ベッドルームなら4人で一つの寝室に寝ないといけないような物件だとします。すると子どもは段ベッドと親はクイーンベッドを並べて、勉強や作業はリビングの食卓を使うなどかなり窮屈な生活を強いられることになってしまいます。


こういう物件を見て暮らせるだろうか、と考えるだけで暗い気持ちになってきます。


しかし3500ドルなら普通の広さの2ベッドルームや、リビングが広めで合ったりなどかなり選択肢の質が上がります。

500ドル予算を上げるだけで選択肢がとても広がります


家賃の予算を500ドル上げる事の心理的な影響

500ドル予算を上げるだけでこれほど心理的に影響があるのかと言うほど心にゆとりが生まれました。

4人で一つの寝室で寝るところを想像して「うーん、なんとか我慢すれば・・・」などと言っているのと、「おおーここきれいだね、近くに公園もあるんだね」などと言いながら物件を調べているのとでは心理的に全然違うのは当たり前かもしれませんね。


まだ家を探している段階なのにこれほど心のゆとりが違うと考えると、実際に住む段階になると大きな違いとなってくることでしょう。


そして過ごす時間そのものが人生そのものなのですから、ここで閉塞感のある選択をするべきではありません。


FIRE、セミリタイアをして好きなことで生きていくというのが何のためかわからなかうなってしまいます。


FIRE(セミリタイア)をするために生活を切り詰めて人生がつまらなくなるなら、まったくもって本末転倒です。


家賃の予算を500ドル上げる事の金銭的な影響

500ドル家賃の予算を上げることによってどれだけ精神的に楽になるかについて説明しました。では金銭的な影響について考えてみます。

私はこのことを考えて自分の金銭感覚のあやふやさ、感覚に頼ることの恐ろしさを実感しました。

当然ですが500ドル多く払うという事は1年間で6000ドルです。


私はこの金額を考えた時に「年間でたったの6000ドルしか変わらないのか!?」と思いました。2年住んだとしても1万2千ドルです。


確かに金額的にはある程度まとまった額です。しかし、株などの金融資産で生活費を補っている人は日々数百ドル~数千ドルの時価総額の増減がありますがそれは誤差の範囲です。そうでなくても親子留学を考えている人からすればそれほど大きな額ではありません。


それなのに関わらずたった1年で6000ドル、2年で1万2千ドルの事に対してくよくよと悩んでいたのです。しかも日々の生活に直結するという非常に大切なことに投資するお金にもかかわらずです。


不思議なもので、金額が小さいととても細かくケチになります。日々の生活では食料品など1円でも10円でも安いものを買おうとしているのに、海外旅行の時はお土産屋さんで高額のわけのわからない高額の飾り物や置物を平気で買ってしまうのと同じです。


年間6000ドルと聞けばそのくらい払えると感じるのに、月々500ドルと考えるとひどく思い切った予算アップに感じてしまっていたのでした。


今回家賃で考えましたが「高いなぁ」と思ったら年換算ならいくらだろうかと考えるのが良いと思います。
逆に気が大きくなってなんでも買える気になったら月換算に置き換えるといいかもしれません。

高いものでも恐れず買おうと言っているわけではありません。

支出を最適化する過程で充実した人生のために払うべきものに対して「高い」と思ってケチってしまって逆に人生そのものを損しないために、このように年換算など頭を切り替えて正しい金銭感覚を取り戻すことが大事だと思います。


お金持ちや資産家の方はお金の使い方がうまいと言います。無駄なことには払わない、払うべきところはしっかり払うという金銭感覚をしっかり持っているのがその理由ではないかと思います。

正しい金銭感覚を養い、適切なお金の使い方ができるように精進していきたいと思います。


まとめ

以上をまとめます。

■まとめ■
  • 時間は人生そのもの。家賃をケチるのは人生をケチっているようなもの
  • 毎月の家賃の予算を500ドル引き上げたら精神的にとても楽になった
  • 毎月500ドルは高く感じるが、年間6000ドルと考えると大した額ではないとわかる
  • 金銭感覚はあやふやなので、年換算にしたり月換算にしたりしてまともな金銭感覚に自分で補正する


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