自分で事業を起こして成功する。
会社で出世して社長になる。
本を執筆してベストセラー作家になる。
などなど、成功している人や幸せを手に入れていると思われる人はたいていお金や知名度などがついていますよね。
でもそれは他人が決めた価値観です。
実はあなたの幸福とは何の関係もありません。どんな人生を送れば幸せなのか。自分の価値観で決めればよいことです。この記事では自分の価値観で決めた幸せの定義に従うということについて説明します。
お金は幸福を支える柱の一つに過ぎない
橘玲さんの「幸福の資本論」によれば、幸福と言う家は金融資産、人的資本、社会的資本の3つの土台の上に成り立つとされています。
つまり、お金は幸福を支えるための柱の一つに過ぎず、それだけがあっても幸せとは限らないしそれが無いからと言って不幸せとも限らないということです。他にも人的資本や社会的資本という柱もあるのでその3つの中でバランスを取っていけばよいわけです。
それにもかかわらず世の中ではお金の事ばかりに関心が向きがちですよね。
人的資本、つまり自分自身の稼ぐスキルをどう磨いていくか。社会的資本、つまり人間関係をどうやって充実させていくか。これらもお金と同じくらい気を配って考えていく必要があります。
どういう生き方をしたいのかが分かればむやみに求めなくなる
日中2~3時間だけ働き、それ以外はみんなで散歩したり楽しく歌ったり踊ったりしながら過ごす。貧富の差はなくお互いに食べ物を分け合って生活する。
なんと素敵な人生でしょう!
縄文時代の生活はおおよそこのようなライフスタイルだったそうです。
金融資産は無いので狩猟や採集という人的資本と獲物や木の実を分け合うという社会的資本だけで生活していることが分かります。
現代に置き換えればどうでしょうか。
すべて自分で賄うのは無理なので少しは金融資産が必要です。そのために少し働いて日銭を稼ぎ、友人はいなくとも現代ではインターネットがあるのでオンラインでモノを分け合うようなサイトを使って安価に食料を入手すれば十分暮らせます。
縄文時代のような生活がいいな、と思えばそれの現代版を行うことは可能なのです。
お金が欲しい欲しいと思っていましたが、実は目標とする生活スタイルを明確にするとそれほどお金が無くても幸せに生きていくことができることが分かります。
他人が決めたお金と言う価値観や幸せの定義に縛られる必要など全くないのです。
お金の節約ではなく支出の最適化をする
収入が少なくても支出が低ければ十分に物質的に豊かな暮らしができます。ということは支出を抑えることが重要になってきます。
私は節約というのが性に合いません。何かを我慢してお金を貯めるというのは人生が細っていく感覚があります。お金は使うためのものなのに何かを我慢するなんて本末転倒だからです。
しかし、安く手に入るのであればそれに越したことはありません。私は使うべきものを見極めてお金を使うという考え方なので、節約ではなく最適化と呼びたいところです。
同じ効果が得られるなら安い方を選ぶというのは、お金の節約ではなく支出の最適化です。こう考えると窮屈な思いをせずに済み、絶対に精神的にもよいです。
例えば同じものでも安く入手できると言えばロスオフがあります。
全国の在庫ロスを有効活用するためのウェブサイトでメルカリのように出品者が直接商品の説明や写真をアップロードしています。
例えば、生産しすぎて賞味期限が近づいてしまった野菜、サイズが市場に流通させる企画に合致していない果物、などそのままでは廃棄につながってしまう食料品や生活雑貨を格安で販売しています。
出品者からすれば捨てればゼロになるところが売れて収入になりますし、買う側は格安で手に入るし、社会全体としてはフードロスの削減につながるという素晴らしい流通の仕組みなのですね。
このようなサイトを活用すると節約を意識することなく、むしろ掘り出し物を探す感覚で楽しみながら食費や生活雑貨を調達できます。
フードロスの削減に貢献しているという実感も自己肯定感をUPさせて幸福感を得られます。
世の中の幸せの定義にとらわれず、自分の価値観で決めた幸せの定義に従って幸福を追求する。その中に食費の最適化などちょっとした工夫を混ぜる。そんな人生が幸せなのではないかと思います。