結婚して13年にもなりますが未だにうまく腑に落とし切れていないことがあります。それは家事の分担です。
この記事では私が妻と話し合いながら少しずつ歩み寄ったり食い違ったり対立したりしながらたどり着き、今なお改善の途上にある家事の在り方について説明します。
そもそも家事の分担と言う概念がおかしい
結論としては家事を分担するという考え方自体に問題があったのかなと思います。そもそも家事は何は誰がやるとか何曜日は誰がやるというものではなく、気が付いた人、手が空いている人が率先してやっていけばいいものだったのです。
これは妻の意見を全面的に受け入れた結果です。
しかし、私(夫)はまだこの考え方に完全に納得できたわけではありません。なぜならその考え方だと私がやる家事の方が多くってしまうからです。
妻はやれる時にやればいい。締め切りまでに間に合えばいいという考え方です。
私は面倒なことはできるだけ前倒しで終わらせてしまいたいという考え方です。
このようにモノごとの進め方に違いがあるため、気が付いた人やできる人ができる時にやればいい、というのは私ばかりが家事が増えることにつながってしまうのです。
それでもこの考え方でもいいかな、と思えるようになったのでこの考え方に至る経緯も含めて説明していきたいと思います。
私(夫)の従来の家事に対する考え方
私の従来の家事に対する考え方を箇条書きでまとめると次のようになります。
- 家事を全部リストアップしよう
- 省けるものは無いか。統合できる手順が無いか確認しよう
- 優先順位をつけてどんどん片付けよう
- リスト化しているからこそまだ終わっていない家事が一目瞭然
- 進捗が明確にわかるからやりがいも生まれる
- リスト化しているから未達成の家事を再割り当てして助け合える
- どの家事をどちらがどれだけやったかが分かるから相手に負けたくないというモチベーションにつながる
- 「俺がやる」と言っているのになぜ妻がやったのかわからない。そうかこっちが遅いから仕事を取られたというわけか
会社での仕事の進め方、業務改善の仕方そのものですね。と言うわけで、私は家事をリスト化しようとしたのですが、妻曰く漏れまくりでした。じゃあリスト化してくれ、というと「そんなことできない」とのこと。
その時に私が思ったのは「ああ、自分の中でも家事の進め方がまだルーチン化できていないのでリストアップできてないんだな。それなら効率よくすすめられないのも当然だな」ということでした。
妻の家事に対する考え方
対する妻の考え方をまとめていきます。私が妻の考え方を正しく理解していなかったり、妻自身もあまり固まっていなかった面もありますが10年以上にわたって練られてきた概念を私なりに理解するところです。
- 家事で勝つとか負けるとか言っているのは訳が分からない
- 仕事を取るとか遅いから代わりにやるそういうものではない
- そもそも家事は仕事ではなく生活の一部
- 気が付いたら進んでやってあげるという優しい世界
- 家事はリスト化するとかそういう対象のではない
キャンプでは料理も後かたづけも楽しみのうち
妻が言うところがどうしてもあまり理解できなかった私が一つ分かった妻の言葉がありました。それは「キャンプだったら料理も後片付けも、設営も撤収も仕事だとは思わないでしょ」とのことでした。
確かにキャンプではそれらの作業自体がアクティビティであり楽しみのうちの一つです。妻は日常生活もそれと同じだと言いました。つまり生活を成り立たせるための作業は生活そのものなのだから、早く終わらせようとしたり効率化しようとしたりするのではなく、それ自体を楽しむ態度で臨めばいいとのことでした。
そう考えると家事をリスト化してなるべく効率よく進めようとすること自体が方向性が違うような気がしました。
キャンプならばカレー作りの時なども「野菜切ってくるね」「ありがとう」と自然に自分から動き、感謝する気持ちが持てます。これを日常でもできるようにすればよいのです。
結論
- 日常生活の家事をキャンプしているときのアクティビティと同じようにとらえる
- 家事の作業を楽しもうと考えると自分から率先して作業できて優しい世界に行ける
- 家事に勝ち負けは存在せず、自然とありがとうが言えるはず。