もしカナダにすでにお住みであったりこれから移住する予定なら、生活費の足しにするために資産運用を検討していませんか?
この記事では私がカナダで親子留学中に資産運用をするにあたり安定収入を得るにはどうしたらよいのかを検討した結果を私自身の備忘をかねてまとめました。
前提として留学中は勉学に専念してお金を目的としたアルバイトをしない予定なので資産運用の利回りでできる限り生活費を賄わなければなりません。
なお私の留学先はバンクーバーですので、バンクーバーに住むことを前提とした記事となります。
生活コストの高いバンクーバーへのカナダ親子留学
日本でセミリタイアするよりカナダでセミリタイアする方が圧倒的に難易度が高いです。なぜなら家賃や食費などの生活コストが高いからです。
一方で働いて現地で労働収入を得るのであればそれほど難しくはないかもしれません。
理由は給料も高いからです。収入、支出の両方が高いのがバンクーバーの特徴です。というわけで、現地で労働しないのに生活をするというのは支出が高いのに収入が高くないという事になるので厳しいというわけです。
若干足りない資産運用収益
私は日本であれば利回りで生活することができます。生活コストが低いからです。しかし、カナダでは生活コストが高いので実は資産運用からの収益だけでは家族4人の生活費を全額賄うことはできません。
ブログ名に「FIRE」とあるのがウソになってしまう・・・
資産運用からの収益と生活コストの差分は資産運用の元本から取り崩すことになります。
しかし、資産運用の元本を取り崩すという事は運用によって得られる収入が少なくなることを意味します。
そこで、なるべく生活費と資産運用による収入の差を小さくしていく戦略を考えなければなりません。
非就労期間の収入源確保戦略
親子留学期間中は非就労になるという事は収入源を資産運用と副業に頼らざるを得ません。
日本でFIRE生活を送る場合や資産形成期の資産運用方法とは全く異なる考え方をする必要があります。
どれも収入の最大化を狙えばいいので同じ戦略でよいと思いますか?
私は目的によって戦略が異なると思います。どのような点が異なるかについて考えていきます。
生活費目的には向かないバリュー投資戦略
日本でFIRE生活を送るには資産運用の元本が十分なので、余剰資金をバリュー投資に回して資産運用の元本成長を狙います。
良質な株式を割安で買い付けるのがバリュー投資です。割安で買い付けるために株価下落の余地より株価上振れの余地の方が大きいのがバリュー投資の特徴です。リスクを抑えるほど期待するリターンも大きいという、リスクとリターンのいいところどりの投資戦略です。
一方、バリュー投資のデメリットは配当収入を期待するとイマイチなことです。
良質な株式は配当を継続的に出しているものですが、自己成長のためにあまり高い利回りではないことが多いです。よって配当金を生活費を支えるための収入源としては期待するには物足りません。
5年や10年間という長期保有が目的で、長い目で見れば株価が1.5倍とか2倍になったよね、という戦略です。なので目の前の生活費を稼ぐのには向いていません。
バリュー投資は長期の資産形成に向いている投資手法なのです。(と私は考えてこれまで運用してきました)
生活費目的に向いているカナダREIT
カナダ親子留学中の生活費捻出にはどのような資産運用がいいか。私なりに出した答えがREITです。
REITというのは不動産投資信託の意味です。不動産そのものに直接投資をするのではなく、不動産を運用している会社のファンドにお金を預けてその不動産運用会社がより多くの家賃収入を得られるのを応援するというものです。
なお、REITとは別にREIT ETFという不動産投資信託会社の株を分散して買う投資信託もありますがこれは別物です。間違えないように要注意です。
カナダのREITは分配金が毎月ありますので安定収入にはもってこいです。*1
日本のREITでは半年に一度、6か月おきに分配金があるのが一般的ですがカナダでは毎月分配金があるのが一般的です。
毎月と言うのがお給料感覚で素晴らしいですね!
というわけでカナダのREITで高利回りのもののうち、安定的な分配金を出している銘柄を3~5銘柄に集中投資しするというのが私のカナダでの親子留学期間中の投資戦略の基本方針となります。
副業収入として電子書籍出版によるパッシブインカム
パッシブインカムとして私は雀の涙ほどの電子書籍収入を得ています。これを少し太くしようと考えています。
電子書籍1冊で毎月2000円の収入を得ることができれば一年間では24,000円の収入となります。これは配当利回り3%の株を100万円分持っていて、税引き後利回り2.4%の配当をもらうのと同じことです。
ということは、毎月2000円の収入を得ることができる電子書籍1冊を出版すると、パッシブインカムと言う視点では資産運用の元本を100万円増やすのと同じ効果があることになります。
カナダでは資産運用の運用利回りが高いので、電子書籍の価値は半分と考えて電子書籍を1冊出すごとに50万円分資産運用の元本を取り崩してもよい、と考えることにします。
電子書籍の売上は少しずつ減っていくので厳密には電子書籍1冊より50万円の方が価値が高いのですが2年間ぐらいの間の事だけなので細かいことは気にしないことにします。
まとめ
以上をまとめると以下のようになります。
- カナダへの親子留学中はバリュー投資を封印する
- REITで高分配安定利回りの3~5銘柄に集中投資する
- 電子書籍による副業収入を確保する
- 電子書籍を一冊執筆するごとに50万円の金融資産を取り崩してよいと捉える
*1:REITから得られるパッシブインカムは配当金ではなく分配金と言います。分配金と配当金は意味が違いますがREITの場合はほぼ同じだと思っていて構わないです。配当金は純利益を配るものです。分配金は純資産を配るものです。REITは家賃収入が安定的な純利益をもたらすので、純資産を分配してはいますが実質純利益から分配しているのと同じなので、REITに関して言えば分配金は配当金とほぼ同じ意味だと思ってよいです。投資信託の分配金と意味的には同じですが、投資信託は利益が十分にではに場合には元本を取り崩して分配するのに対して、REITは利益が出無くなれば分配金が減るので、仕組みとしては分配金なのだけど性質的には配当金に近いということです。